不思議なビジネスモデル

昨日の夕方、

 

チラシ配布の仕事をしたんよね。

 

 

寒くて風が強い日々が続いていたんでね、

 

ここしばらくはやっていなかったよ。

 

体調が芳しくなかったという理由も大きいけど。

 

 

・・・・

 

 

住宅街を回っていたら変な幟を持った人を見つけたよ。

 

 

幟は”クリームパン"と読めた。

 

 

・・・???

 

 

見るとはなしに見ていると、

 

年配の男がインターフォンを鳴らして飛び込み営業をしている感じ。

 

 

・・・

 

・・・

 

 

いや、

 

ちょっとよく判らない。

 

 

 

一軒一軒回ってクリームパンを売りつけているって事?

 

 

・・・・

 

 

そんな商売が成立するものかね?

 

 

とても売れそうには思えんが・・・・。

 

 

あるいは穿ってみると、

 

馘首せんがための嫌がらせか??

 

 

・・・・

 

 

どういう人が、

 

どういう意図のもとで行う仕事なのか???

 

 

まるで理解できない。

 

 

・・・・・

 

 

呆然としている目が合ったよ、

 

 

ニコリと笑って会釈された。

 

 

その礼儀正しさと腰の低さがなんかね、

 

物悲しかった・・・・。

 

 

まず、報われないであろう仕事やのにね。

 

 

・・・・

 

 

ひょっとして、

 

技能実習生かな?

 

 

道端で果物を売っている外国人がいるとか、

 

そんな話を聴いたことが・・・・。

 

 

 

いずれにせよ、

 

不毛な行為だと思う。

 

 

 

 

 

 

「証言 羽生世代」     著者:大川慎太郎

 

 

一つのことにのみ集中している人生ってね、

 

素晴らしい。

 

 

 

天才・羽生善治の衰退がいよいよ顕著になってきた。

 

 

往年の彼では考えられなかった逆転負け・・・・。

 

 

・・・・

 

 

まあね、

 

彼ももう50歳だからね。

 

 

世代交代

 

寂しいけど、已む無し。

 

 

・・・・・

 

 

羽生世代は名人輩出4人、しかもその内2人は永世名人と言うね・・・・、

 

 

おそらく棋界400年の中で前代未聞の出来事。

 

 

何故掛かる事態が生じたのか、

 

 

何故ここまで異常に羽生世代は強かったのか?

 

 

本書は彼らが弱くなってきたからこそ、

 

実現できたインタビュー集と言っていい。

 

 

どの棋士の考察も見事やけど、

 

肝心の意見はてんでバラバラというのが非常に面白かった。

 

 

白眉は谷川証言、

 

”難病に冒されながらも、懸命に指してきた村山聖の存在が羽生世代に健康に将棋が出来ることの大事さと有難さ"を知らしめた・・・・。

 

 

だからこそ、

 

羽生世代はどの世代よりも妥協無く真摯かつ禁欲的に将棋に打ち込んだ。

 

 

・・・・

 

 

ここの件ね、

 

読んでいて少し涙が出たよ(;_;)

 

村山聖の生き様を思い出したよ。

 

さすがは谷川浩司やね。

 

 

 

そして島が言うよね、

 

”羽生さん達と居て、嫌な思いをしたことが一度も無い”

 

 

更に森下がね、

 

”他人の悪口を、およそ聴いたことが無い”

 

 

 

・・・・

 

つくづく思うよ、

 

人生、何回目の人達なのだろうとね。

 

 

将棋もそうやけど、

 

人間性も凄すぎるだろ。

 

 

・・・・・

 

 

将棋は自ら負けを認めなければならないんよね、

 

親子ほど年下の相手にでもね、

 

 

”参りました<(_ _)>”

 

 

これが謙虚さにつながっているというのはあると思うよ。

 

 

アメリカのスター選手がどんな大金を獲得しても最後は大半が破産するというのよく知られている。

 

 

でも、

 

棋士には聴かない話よね、

 

どんな大棋士でもね。

 

 

少しずつ弱くなって、負けが増えてきてね・・・・、

 

 

その苦しみを自分一人で抱えなくてはならないからね、将棋は。

 

 

だから尊大や勘違いが生まれない。

 

 

・・・・・

 

 

三浦弘行の記述が無かったのは唯一の不満やけどね、

 

 

それでもとても良い本だよ、

 

出版されて間が無いのにもかかわらずレビューが多数つくのも当然です。

 

 

感動的な内容だったよ。