母退院、息子帰る 2

大体2週間入院していたから家の空気が澱んでいるのは仕方ないよ。

 

早速家中換気して、

 

母が休むための床を用意しました。

 

 

しかし・・・・、

 

その空気が妙に鼻につくんよね。

 

得も言われぬ異臭。

 

これが年寄りの体臭かと思ったよ。

 

 

・・・・・

 

 

リフォームしたので若干間取りも変わっていたね。

 

トイレや風呂場など水回りはむしろ綺麗になっていたけど、

 

馴染めなかった。

 

少なくとも高校卒業までこの家で暮らしたはずやのにね、

 

懐かしさなどまるでない。

 

むしろ嫌悪感さえ感じる。

 

・・・・・・

 

 

家全体が狭っ苦しいし、

 

隣家と近い所為で空気の通りが悪い。

 

一つ一つの部屋も狭く感じて息苦しくなるほど。

 

 

かつてこの家で家族5人で生活していたのが信じられんよ・・・・(-_-;)

 

 

後、碌に掃除もされていないしね・・・・。

 

全体的に埃っぽいし汚く感じる。

 

とりわけコンロや換気扇が油まみれ(>_<)

 

 

・・・・・

 

 

うむ、

 

母は元来だらしなく、

 

家事も酷く苦手だった(-_-;)

 

 

更に今では高齢で脚も悪いしね。

 

 

・・・・・・・

 

 

オムライスを台所の椅子に座って母と食べたよ。

 

無言でもそもそと・・・。

 

 

退院祝いと呼ぶには余りのも質素です(-_-;)

 

普段は座椅子と炬燵なんで椅子とテーブルというのがまた落ち着かない。

 

脚が悪いので床に座ることが難儀なのかな?

 

背の低い椅子が複数あった。

 

 

・・・・・・

 

 

オムライスも美味しくなかった(>_<)

 

 

 

居心地が悪くて早く帰りたかった、

 

なんというか・・・・、

 

何処に居て良いのかが判らないのよね。

 

 

1階は共にベッドがあって、

 

2階は生活感が無いもののモノが多かったしね。

 

自分の部屋も無くなっていたしね。

 

・・・・

 

母も察したのか、

 

引き留めようとはしなかった。

 

20年ぶりに実家に帰って滞在は1時間足らず。

 

虚しい帰宅です。

 

・・・・・・・

 

 

お土産にみかんを沢山貰ったよ。

 

 

母も家も劇的に劣化している。

 

昔住んでいた家はもう、

 

思い出の中にしかないんやね。

 

 

そんな印象だけを持った帰宅でした。

 

 

”いつまでこの生活が続くだろう・・・?”

 

 

バスに間に合うように急いで帰路につきながら、

 

 

家の変化と老いた母を思って泣きそうになったよ(;_;)