歴史は誰がために?

新聞を読んで驚いたよ。

 

フィリピンの選挙。

 

 

かつて20年にわたって過酷な独裁を強いたマルコス。

 

軍及び警察による拷問や殺害及び性的虐待の数々、

 

大統領本人の1兆円もの不正蓄財。

 

徹底した縁故人事による国政の壟断。

 

 

・・・・・

 

 

その余りの暴虐ぶりで抗議活動から革命へ。

 

 

大統領一家が海外逃亡した後は、

 

夫人の靴が3,000足発見されたことも大きな話題になったよ。

 

 

当時小学校で、

 

如何にマルコスが残虐非道だったかを教師が力説していたね。

 

 

靴が3,000足という事実に女子が怒っていたのを鮮明に覚えているよ。

 

”そこかよ?”ってね・・・・・。

 

 

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あれから幾星霜。

 

その息子が権力の頂点に復帰。

 

 

・・・・・・

 

 

いや、いや、いや・・・、

 

 

何でなん??

 

 

散々悪いことしてやっと追いだしたというのに。

 

 

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事情筋によれば、

 

フィリピンでは新聞やニュースで情報に接する人は殆ど居ない。

 

80%以上がネット情報。

 

それは彼の国の平均年齢が25歳という、

 

世界でも稀な若年国家で歴史に学ぶという気風が薄弱。

 

そして選挙しても不正や汚職が常態であり健全な批判機関が育たなかった。

 

 

そのため民主政に対して不信が強く、

 

マルコスの独裁が著しく緩和されたとか。

 

 

若者の中には昔の凄惨な出来事を”フェイク”と思っている者も少なくないらしい・・・・。

 

 

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識者は嘆く、

 

”若者は歴史に無関心、

 

結果この国の歴史は書き換えられてしまった・・・・(-_-;)”

 

 

・・・・・・

 

もうね、

 

言ったモン勝ちというか、

 

民主主義は賞味期限切れなんかな・・・・(;_;)

 

 

 

 

「ブルース」    著者:もんでんあきこ

 

 

原作付きなんやね、

 

面白かったけど、

 

「エロスの種子」と変わらんよ。

 

 

逆境に屈せず這い上がる生き様は格好いいけど、

 

妙に悟りすぎてシラケる。