光速の凋落

将棋の話
 
と、言うより棋士の話。
 
 
昨日の日曜日、毎週のことだがNHK将棋トーナメントを観戦したんよ。
 
そこでショックなことがあったんよね、うむ、うむ。
 
 
谷川浩司が負けたんよね。
 
しかも負け方がちょっと信じられないよう手を指して負けた。
 
見ていて驚いよ。
 
だって、谷川浩司よ!
 
”光速流”という名で呼ばれ、誰からも畏怖と敬意を持たれた棋士がよ。
 
21歳で最年少名位に就き、約30年の長きに亘ってA級在位した大棋士よ。
 
羽生世代の暴威が余りのも凄まじいから一見目立たないが間違いなく棋史に名を残す人なんよね
 
事実、第17代永世名人なんよ。
 
 
確かに谷川さんも既に50を超している。
 
棋士としては明らかに下り坂だよ。
 
負けるのは仕方が無いとしても、
 
 
 
・・・・・なんなのよ、あの9・4竜は?
 
 
その後、タニーは悪手を指した自分が許せなかったのか、投げたよ。
 
入玉の可能性も十分あったんだけどね・・・・・、しかし、二回りも年下の棋士相手にそれはプライドが許さなかったんやろうね。
 
”参りました”と、そう言って静かに頭を下げたよ。
 
そこはいつもと変わらない、品格のあるタニーやったね。
 
全盛期のタニーなら、どう考えても負けようがない相手にね。
 
 
 
 
なんかね、見ていて痛々しかったよ~。
 
 
解説の森やんのフォローも切ない!
 
”潔いですねー、私ならここから50手は指しますよー”
 
 
ネット上でもほとんどが負けたタニーに関するコメントだったわ。
 
それぐらいネット民にとっても衝撃的なんやろうね。
 
 
麒麟も老いては駄馬に如かず
 
 
いずれ羽生善治にもこういう光景が来るのだろうか・・・・?