倉庫番の仕事を始めて2ヶ月。
未だに慣れないよ。
週5とはいえ短時間やからこそ続いている状態。
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本音を言えばもう辞めたいよ。
と言うか逃げたい。
出庫の検品作業がこれほど多種多用とは思わなんだよ。
社員、しかもベテランが普通にしている仕事なんよね。
これを最低時給のアルバイトがしなければならないなんてね、
この時点で責任と報酬がまるで見合ってないよ。
・・・・・
扱う商品の種類も多く端末の操作も複雑なのにきちんと教えてくれない。
研修は一切無くその都度といった感じで体系化されてないんよね。
教える方も経験主義で統一されたマニュアルや手順が確立されてない。
だから人によって微妙に言うことが異なる・・・・。
これ、大きなストレスだよ。
そしてドライバーからのプレッシャーもキツい。
遅かったりミスしたら威圧的な態度や舌打ちする奴も居るよ。
ガラが悪くて怖いよ。
こっちは確かにもたついているから負い目があるしね。
長年の酒浸りの所為か歳の所為か、
容易に操作を覚えられないよ。
遙かな年少者相手に謝ってばかりだよ、
終始卑屈だよ。
惨めで仕方無いよ。
同僚とも打ち解けられず疎外感も相変わらず。
友達が出来そうな雰囲気ではとても無いよ。
いつも独りだよ。
最近では辞めることばかり考えているよ。
なんとか母の顔を思い浮かべて堪えているけど・・・・。
「厭談~戒ノ怪~」 著者:夜馬裕
前作の後日談が掲載されていなかったのは残念だった。
”すねこすり”が悲しい。
なんだろうこの二人。
仮にも兄や元夫に対する仕打ちとは思えん。
二人の人間性だけでは片付かない理由がありそうだけどね・・・。
だからといって思いっきり壁に向かって蹴り飛ばすなんて、
これはリンチやろ。
懸命に娘を守ろうとする異形の父。
掠れた声というのがまた悲しい。
最後の力を振り絞ったのか・・・・。