手続き保障は人権保障。

今日は午前中から出かけたんよね。



気になった漫画が有ったんでね。


隣町にある漫画喫茶まで行きましたよ、



むろん自転車で。



・・・・・・・。



なかなか結構な暑さやね。



川沿いの土手をゆるゆる走っていたんやけどね。



景色がすっかり夏やね。



綺麗な入道雲が青空によく映えるわ♪




まあ、40分も漕いでいたらそれなりに消耗するね。



入店した途端オレンジジュースをガブガブ。


お目当ての漫画を精読。


3時間ほど堪能。



古本市場に寄ってから帰宅。






気になった新聞記事があってね、



中国で人権派の弁護士や活動家が100人以上拘束されたとかね・・・・。



弁護士が逮捕って尋常ではないね。



相変わらず恐ろしいは、この国は。



まあ、この事が表沙汰になるだけも良くなってはいるとは思うけどね。



大多数はすでに釈放されたようやしね。


幸い拷問もなかったか・・・・・。



かつては秘密裏に連行されて、


労働収容所行きとかね、


最悪そのまま密殺された人もいたやろうからね。



・・・・・・・。



たまにね、


この国でもね、


”犯罪者に税金で弁護士を付けるなんてケシカラン!”


なんてね、


頓珍漢なことをいう人がいるんよね。




本当に困るね、こういう馬鹿は。



しかもね、



うんざりするほど数が多いんよね、こういう馬鹿は・・・・・。





第一にね、

犯罪者か否かの裁定は裁判所の専権なんよ。


警察検察やないんよね。


ましてやマスコミではないんよ。




第二にね、

弁護士というのは外部の目なんよね。


三者の眼の無い処には人権なんか無いんよ。


こんな簡単なことも解らんのかね?


人権保障と捜査機関の監視を兼ねているよ。




身柄拘束されている人間が果たして其処にいるのか?


居たとして如何なる状態や扱いを受けているのか?


そいうことを確認する必要があるんよね。




もっと露骨に言うとね、


警察や検察といった強大な権力機関が適正手続を順守しているかを監視する役割を担っているんよ。


単に被疑者の為だけじゃないんよね。



先述した馬鹿はね、


この視点が見事に欠落しているんよね。





国家権力とはね、

畢竟、暴力の独占体なんよ。


暴力それ自体は悪でも善でも無いんよ、


ただの”力”なんよ。



その暴力の行使を手続きで縛るんよね。


恣意的な運用がされないようね。


そしてその手続きを法で制定するんよ。


正当性を担保する為にね。


それはもう、


がんじがらめにね、


徹底的にね。


そうしないと危険だからね。


だって”力”だからね。


*取い扱い注意*


なんよ。




そうやって権力機関に手続きを守らせることで人権保障を全うするんよ。



正義感や被害者の為、

と、言った情緒や恣意ではなく、


成文化された客観的な手続きによってね。



これが”法の精神”の概略なんよ。



国会議員でさえ、こういう基本的な知識のない人って大勢居るんよね。



この事実に心底ゲンナリするわ・・・・・。





こう考え方が無かった時代はね、


適当に怪しい奴を見つけて来ては拷問して白状させていたんよね。


目障りな政治犯なんかはね、

夜中にいきなり連行されてそのまま殺されることもあったんよ。


だからその人が消えても誰もどうしようもなかったんよね。


だって突然、煙のように消えるわけだから。



これって少し前の日本の話よ?



ほんでそれを防ぐために、


逮捕令状には必ず勾引する場所が明記されていなければならないんよね。





ちなみにね、

弁護士って自治が認められているんよ。

だから監督官庁が無いんよね。



別に弁護士が立派とか偉いとか言っているんじゃなくてね、



それは国家権力と対峙することを想定している職業やからよ。


弁護士が”在野法曹”の別名で呼ばれるのはそのことに由来するんよね。




・・・・やっぱり中国は恐ろしい国よ。









「ボーダー」     著者:渡辺ペコ


けったいな名前の著者なんやけどね、


読んですぐにハマったよ。


独特の視点があってそれが斬新。

面白かったわ。


伏線も張り方も回収も巧くて、


読後、”なるほど!”と思わせる。


続刊が楽しみな作家やね♪



ただ、今回は主人公の進路が曖昧で不完全燃焼。


そこは奇を衒わずに無難に纏めた方が良かったのではと思う。
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