母のリハビリに立ち会ったよ。
作業療法士と一対一で行われていた。
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緑色の食べ物を幾つ言えるかとか、
後出しのじゃんけんで勝つようにとかね。
幼稚園児のお遊戯みたいやったよ。
それでも母は懸命なんよね、
でもたどたどしくてね、
見ていて悲しかったよ。
ここまで母は衰えていたかと。
加齢と病気、
一気に来たという感じです。
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寝たきりになってもあらゆる手段を講じて延命させる人がおるんよね。
言うまでも無く親の年金が目当て。
それが”寝たきり大黒柱”だと言う・・・・。
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母なら、恐らくは、望んでそうなってくれるのではと思う。
この底辺引き籠りをを生かすために。
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不安と申し訳なさが尋常で無い。
そしてひしひしと感じる、
生まれてくるべきで無かったと。
短すぎるような気もするけど、
多くの登場人物のエピソードは楽しく読めた。
ロキシーのファンとしては「午前の休日」が白眉。
怖がっていたルーディウスを馬に乗せて外出させるシーン。
ロキシーは馬を怖がっていると思っていたんやけどね、
”怖かったのは馬では無い、外の世界だった”と告げるんよね。
これは胸に来たよ。
ルーディウスの人生が変わった日です。
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東日本の震災の時、
命の危険があるにも拘わらず部屋から出ることを頑なに拒否した人がいたけどね、
引き籠りにとってはそれほど”外の世界や”未知の出来事”は怖いことなんよね。
人によって濃淡有るやろうけど、
共感は得られるのでは無かろうか。
事実、この件は多くの反響があっと著者語る。