・・・・・????
全く記憶に無い。
完全に欠落している。
見たときは目を疑った。
別の部屋かと思ったほど。
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バルコニーにぶちまけられた多量の吐瀉物。
そして恐らくは、
姉によるものであろう差し入れ。
・・・・
いつ吐いたのか、
いつ貰ったのか。
まるで覚えていないよ。
なんで・・・???
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飲み始めてもう30年近いけどね、
こんなことは初めての経験だよ。
完全なる記憶喪失。
人生の一部を不意に切り取られた気分。
記憶が連続してないって恐ろしいよ・・・・。
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余りの目眩と倦怠感の酷さに、
欠勤を求める電話をしたことは辛うじてね・・・・。
ただ返答は曖昧やね。
15年と2ヶ月。
こんな電話も初めてのことだよ。
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・・・・・・
この状態で配達に行き、
大過なく終えたのは僥倖としか言い様がないわ。
我ながら不思議なほどです。
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しかし、
次は無いよね。
僥倖なんて本来起きるモノでは無いし。
同じ事を繰り返せば途轍もない災禍に見舞われる。
それこそ生命の危機や生涯苦しむ後遺症とか・・・。
抗うつ剤、
何処まで効くか。
そして今後どうすればいいのか。
「電通マン ぼろぼろ日記」 著者:福永耕太郎
コンサルタントと並んでよく判らないのが広告代理店。
しかも規模は世界一という電通。
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本書を読んでもやはり不可解。
イベント屋の世界チャンピオンみたいなモノか。
動く金額の大きさと起用される人物のネームバリューに圧倒される。
引き籠りとは別世界過ぎてファンタジーと変わらん。
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「酒は辞めない」と言って死んだ二人の「先輩」が印象に残る。
これは緩慢な自殺だよ。
地位や名誉、
金銭にも恵まれていたエリートやろうにね・・・・。
何故アルコールに溺れたのか。
「先輩」のことをもっと詳しく書いて欲しかった。