父、還る

昨日、母から未明に電話が掛かってきたらしい。

 

 

父が死んだ、と。

 

 

・・・・

 

 

急に容態が変わった。

 

 

でも、

 

最後は静かに、

 

苦しまずに逝ったとも。

 

 

 

・・・・・

 

 

電話を受けた時、

 

実は酔って寝ていたので記憶が曖昧なのよねえ。

 

 

しかし、まあ、

 

夕方、再度話して事の顛末を聴きました。

 

夫婦合意の元、

 

延命はしなかったのは見事だと感じる。

 

 

・・・・・・

 

 

・・・・・・

 

 

はあああ・・・・・・、

 

 

存外、あっけないもんやね。

 

 

父の死、

 

 

特に感興は無いよ。

 

 

泣くわけでも無し、

 

無論、寿ぐわけでも無し。

 

 

取り敢えず、

 

日常に大きな変化は無いからね。

 

 

その意味で、

 

生活って残酷やと思うよ(-_-;)

 

 

・・・・・・

 

 

父とは精神的な交流はほぼ絶無やったんよね。

 

 

思春期に入った頃から避けていた。

 

嫌いというかね、

 

どう接して良いのかわからなかったんよね。

 

多分向こうも同じやったと思う。

 

 

元より愛嬌も愛想も無く、

 

人に好かれない質やしね。

 

 

それは親が相手でも例外では無かったよ。

 

 

さらに変なコンプレックスを拗らせていたりしてね。

 

構われたくなかったんよ。

 

そんでひたすら没交渉

 

 

以来、あっという間に30年余・・・・・。

 

 

(30年! 書いていて少しビビるわ(-_-;))

 

 

・・・・・・

 

 

せめて一度くらいは一緒に酒飲んでも良かったのかな?

 

 

父は、それを望んでいると母が言っていたからね。

 

死ぬ前にせめて一度でもと。

 

・・・・・

 

 

でもな、

 

別段話すこと無いし、

 

酒が入ると押し黙る性質なんよね(-_-;)

 

 

だから一人酒しか出来ないんよ。

 

飲み会やキャバクラなんかも苦痛でしか無かった思い出。

 

 

・・・・・・

 

 

感謝はしています、少しは。

 

時代にも恵まれたんやろうけど、

 

経済的な不自由さはついぞ感じなかったからね。

 

 

紛れもなく働き者の父のお陰です(´д`)

 

 

・・・・・

 

 

うむ、

 

もう少し接し方を考えれば良かったかなと、

 

軽く後悔しているよ。

 

 

まあ、でもね、

 

独身かつ孤独。

 

統計では20年もすれば自身がそっちに逝くやろうからね。

 

 

その時に詫びれば良いか。

 

 

・・・・・・

 

 

享年70・? 8・・、いや、9かな・・・??

 

 

まあね、

 

煙草喫で過酷な戦中生れにしては長寿と言えなくもないかな。

 

 

 

では、では、

 

さようなら。

 

 

とーちゃん<(_ _)>