狂いそうなほどの孤独

昨日夕暮れ時、

 

それはいきなりやって来たよ。

 

未だ経験したことが無い感情に正気を失う。

 

途轍も無い孤独感に突如襲われたよ。

 

ほんとに、

 

襲われたとしか言い様がないほど突然。

 

胸がぎりぎりと締め付けられる様な苦しみで一瞬でパニックになった。

 

 

自分はこの先、

 

誰からも話掛けられない、

 

誰からも相手にされない、

 

何の愛情も貰えないという恐怖。

 

 

・・・・・

 

 

もし母に万が一のことがあれば全て現実となる。

 

この世界にたった独りとなる。

 

 

・・・・・

 

 

心が千切れたようになり、

 

叫びそうになったけど声が出ない。

 

母に電話しようとしたけど腰が上がらない。

 

うずくまるだけ。

 

 

・・・・・・

 

何だろうこれは?

 

自分の身に何が起きているのかまるで理解できない。

 

身体のそして感情のコントロールができない。

 

・・・

 

生まれて初めてのことで対応不可。

 

テーブルに突っ伏す以外になかった。

 

凄まじい寂寥感が押し寄せてきて狂いそうやった。

 

・・・・

 

誰かに居て欲しい。

 

会話して欲しい。

 

優しくして欲しい。

 

 

脳内にそんな願いが駆け巡った。

 

だが無論そんな人は居ないよ。

 

30年近い引き籠りやから当然よ。

 

社会的にはほぼ存在していないのと同じ。

 

 

・・・・・

 

・・・・・

 

 

どうすれば良いのか???

 

 

犯罪を行えば警官が相手をしてくれるのでは、

 

例え被疑者としてでも尋問で話を聴いてくれる筈。

 

僅かな時間ながら真剣にそう考えた。

 

・・・・・

 

 

友達も恋人もいない30年。

 

人嫌いだし孤独には慣れたと思っていた。

 

でもそれは、

 

母が居るので安心出来ていただけやったんやね。

 

 

母が病に倒れてから情緒不安定だとは自覚していたけど、

 

これほどの強烈な体験は過去に例が無い。

 

孤独がこれほど恐ろしいとはね。

 

・・・・

 

 

抗うつ剤を事前に入手していたのは英断だった。