内緒にせよと所長は言う

以前抗議したんよね。

 

今の給料は不当に安い、

 

最低時給も下回っている。

 

だから上げて欲しいとね。

 

 

・・・・

 

正直辞めても良いかなと思っていてね、

 

半ば自棄になって言いました。

 

 

・・・・・

 

 

芳しい反応ではなかったけどね、

 

上げてくれたよ。

 

勤続15年にして初めての昇給です。

 

その額3,000円。

 

・・・・

 

嬉しいよ。

 

ただね、

 

他の従業員には内緒にして欲しいと口止めされた。

 

念の入ったことに明細にもその旨書かれていたよ。

 

 

たかが3,000円でね・・・・。

 

 

いよいよ辞めたくなったよ。

 

・・・・・・

 

先週エムスリーがまたも暴落。

 

5,000円以上の痛烈な下げ。

 

 

虚しいね、

 

これで昇給分が一気にチャラ、

 

と言うか不足している。

 

・・・・

 

 

毎日お金が無くなるよ。

 

どうしよう、

 

どうしよう。

 

この歳で何が出来るのか、

 

分らないよ。

 

怖いよ。

 

生きていけないよ。

 

 

 

 

 

 

「ある行旅死亡人の物語」    著者:武田淳 伊藤亜衣

 

 

結構な評価を得てるようなので手に取った。

 

・・・・

 

牽強付会で飛躍も散見される。

 

もどかしいな。

 

調査というか、

 

二人の苦労自慢に聞こえる。

 

書き方も情緒的に過ぎると思うよ。

 

紙面を費やしたにしては明らかにならんしね。

 

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死亡現場から行方不明となった貴金属の類いが気になる。

 

臨場した警官が警官が横領したのではないのか。

 

こっちを追求すべきであろう。