図書館から借りている雑誌を読む。
雑誌は売れないらしいけれど、図書館で借りる人というのは一定数いるんよね。
借りればタダやしね。
テレビで言うと暇なら観るけど録画するほどではない、というところか。
私もその一人なんよ。
特集記事に上村少年の悲惨な話が掲載されていたんよね。
周知のとおり事件は最悪の結末になったけどね。
加害少年の人格に関することが多くの紙面を割いていたんよ。
いつも通りの情緒たっぷりの内容やったね。
ほんで、最後に上村少年が殺害された河原には今も大勢の人が詣でて冥福を祈っている、と結んであったけどね。
さすがに、これは不憫やと思ったよ。
なんというかね・・・・・。
別に私が不憫と言ったのは殺されたことやないんよね。
こんなにも多くの人から愛されてね、
24時間連絡可能な通信機器を所持していながらね、
結局は誰も彼を救わなかったことなんよね。
それで殺害後に、つまり事件が取り返しのつかなくなった後で、友達や周囲の大人たちがワラワラと出てくるんよね。
それで、
”二度とこんな事件は起こしてはならない”
”上村君のことは絶対に忘れない”
”彼の分まで一生懸命生きていこう”
などとね、
ヨダレが出そうな台詞をのたまうんよね。
それで散々涙を流してね、
すっきりしてまた日常に戻るわけですね、はい。
こういうの見るとね、
人間って本当に逞しいな~って、
私なんかはかえって感心しちゃうんよね。
あえて断言するけどね、
救えていたよ、上村少年は。
誰か一人でも”本気”で動けばね。
加害少年のグループを抜けたがっていたりとかね、
顔面に痣があったりとかね、
事前に兆候はあったんよ。
そして周囲も知っていたんよ。
いろんな言い訳があるけどね、
所詮相手もチンピラ風情やないの。
それで助けることができないって・・・・。
嘘やんそんなん(^^;)
結局誰も”本気”で助ける気はなかったということなんよ。
つまりさ、行動しなかったってことなんよ。
面倒くさいとか他人事とか厄介ごとに関わりたくないとか自分以外の人間が何とかするだろうとか・・・・。
周囲の本心はそれなんよね。
そのことが不憫なんよね、
まだ子どもなのにね・・・・・。
冥福を祈る。
「コールドマウンテン」 主演:ニコール・キッドマン
原作は全米でベストセラーになった作品。
期待して観たけどね。
よく判らんよ・・・・。
純愛モノって触れ込みだったけどね、
純愛?
どうも共感しづらい。
まあ、ほとんど経験もないしね。
仕方ないか、うむ。
印象的だったのは敗勢濃厚の軍隊は始末におえんということ。
あとは風景とニコール嬢が綺麗ということだけ。